おいおい、僕のことをこれ以上知ろうとしたって仕方がないよ。
しかし…求められたのなら喜んで応じよう。
僕に興味のある奇特な諸兄姉のために。

僕は窓のある部屋に居る。
窓の外に、おそらく時空間をランダムに切り取って現れた水の宇宙が視えていて、それを書き留めている。

むろん、何でも知ってるわけじゃない。
切り取られた世界しか知らないんだよ。
だから書き留めておきたいんだ。
やがてそれらを繋ぎ合わせて、一つの真実になるその日まで。

(伝道師のファンタズマ)