このファンタズマの言っていることは支離滅裂だけれど…それでも高度なことをやってのけている。何故なら、「特定の一人への話しかけ方」を編み出しているからだ。
見通しの立たない混沌とした水の宇宙に向かって、顔も見えなければ声も聞こえないものに話しかけ続けるなんて、僕にはそうそう出来ない。気が短いんでね。
ええと…僕が特筆したいのは、果てのない水の宇宙の中でアステルを見つける手段は何も「観測」でなくてもよいということさ。
望遠鏡で眺めるもよし、宝石を撒いて反応の差を見るもよし…
意外なアプローチでもお話できるんだよ。面白いだろ?
(伝道師のファンタズマ)