引っ越す前のブログに載せていた書き溜めです。

琳と麻望の話「愛のかたち」について

 

 

まず最初にタイトルのことですが、「愛のかたち 幸せのかたち」とは全く関係ないです。

そう、全く関係ないんですが、私、曲のタイトルとか歌詞を話の一部に取り入れるのがメッチャ好きでですね…名前だけ頂いてきた感じです。ほんとは「愛について」にしようかなと思ったのですが迷って迷ってやめました。
ちなみに無機本編に「あの日の午後」というタイトルの話があるのですが、これも曲名です。遊○王のエンディング曲です。よしなに。


多分小説の中に音楽の話題を入れたくなる話をすると記事が1本出来てしまうので、作品解説に戻ります、と…



◆麻望は「みんなが定めた価値の中に身を置こうとする人間」 ――――――

麻望は本来賢く、気高く、人を寄せ付けない性格でありながら、過去のいじめの原因を「自分の飛び抜けた【個】」であると考えているので、お洒落のスタンダードや女の子のスタンダードなど、「一般的であること」について日々考えている子です。

つまり、「高校生だったらこんなお洒落をする」という世論に常に気を配っており、率先してトレンドの最先端であろうとするわけです。

恐らく、中学の頃のいじめは、琳が考えるように「麻望が聡明で可愛すぎるから」起きた、幼稚な嫉妬から生まれたものなんでしょうが、麻望はそのいじめを「自分が浮いているから」生まれたものだと捉え、いじめっ子の言うことを聞き、麻望を麻望たらしめている個性を削ぎ落とし、彼等―――大衆―――の望む白和泉麻望になっていきます。そうすればいじめっ子は黙るのではないかと考えたからです。

これを切っ掛けに、麻望はいつしか脳内のいじめっ子を大衆に置き換え、大衆の声を聞くようになります。誰かが私の容姿を、ファッションを酷く言っているかも知れない、と、被害妄想に駆られるようになります。

しかしここで、雑誌に載っている、誰もが取り入れているトレンドファッションを取り入れれば、集団の中で浮かずに済みます。

麻望はそうやって、目立たないように、大衆に溶けることを望んでいるのです。

結局、顔とスタイルの良さで十分目立っているのだけど……


ちなみに、元々のファッションはお嬢様というか、お育ちの良さそうな服装が好みです。
それこそ、『綺麗めのワンピース』とか…



◆琳は「余裕のない子を愛して征服したい人間」 ――――――

まずはじめに。
琳はとても性格が悪いです。無機物少女の登場人物の中で1, 2を争うサディストです。ただ、同時に手厚く優しく包み込んで愛する術も持ち合わせているので、ステレオタイプなサディストとは違うのかな…?

琳は賢すぎるのもあるのでしょうが、弱い立場の人間が自分の手のひらの上で踊っているのを見るのがとても好きです。全てが予想通りに上手くいき、人間の愚かさたるや、と、積み上げた人間の山の上で足を組んでニコニコ笑っているようなやつです。

逆に自分の予想のつかないことには、とても狼狽します。表情にこそ表れませんが、めちゃくちゃ焦ります。
だからこそ、悟られぬように必死に次の手を考えるのです。

それと、琳は、「捨てられる確率が低いから」という合理的な理由で心に穴が空いた依存体質の者を側に置くのが好きなのですが、結局お前も依存してるやないかいっというツッコミ待ちみたいな人間です。
そうそう、共依存狙いのサディストなのです。

だからこそ、麻望の「彼氏ほしー」にはアホほどビビります。自分が捨てられる可能性がグンと高まるからです。



とまあこんな感じです。何が?
麻望も琳も賢いというか頭が切れるので色々考え過ぎちゃってますが、表に出てる部分だけ抽出すれば結局「あさみすき~♥」「ま、まぁ…琳のことは…す…すきよ…」みたく可愛い女の子のイチャイチャになるのです。
イチャイチャの舞台裏が物騒なだけです。
ちなみに、お互いのことは好きだし尊敬し合っているらしいです。ちゃんちゃん。