少し前のこと…
アステルの中に突如として極めて明るく光る者が現れた。
その者はただ星として瞬くことに飽き足らず、何人も代替できない眩い価値に焦がれ、やがてそれを手にした。
その大きな価値は広大な水宙を揺るがすほどの波紋を広げた。
この水宙で彼ほど煌々と輝く者もそう居ない。そして、彼ほどその価値に翻弄される者も…
アステル個人では担えないほどの急激な依頼増加を受け、対ファンタズマ娯楽事業を主業務としてCEB(the firm of Central Eternal Blue:セントラル・エターナルブルー)を設立。
作業員
A.K(プロジェクトリーダー)
A.M
T.K
依頼量増加のため補填作業員を召集。
作業員
Y.S
Y.A
「期待どおりの成果物が得られなかった」「CEB作業員から恐喝を受けた」という旨のクレームが立て続けに発生。これ以上の業務品質の低下は看過できない。作業員の業務対応状況について聞き取り・調査を進める。
調査の結果、作業員:Y.Sが拳銃を所持していることが判明。解雇を言い渡すに至るまでもなく、オフィスで突如拳銃を取り出しファンタズマ数名を撃ち消滅させた末逃走。
エターナル・ブルー又はナイト・シティに潜伏しているとみられるが未だ行方知れず。
今後は残作業員で依頼に対応。
作業員:Y.Aが突如オフィスで拳銃を取り出し、無発砲のまま逃走。Sに感化されたか。
同じくエターナル・ブルー又はナイト・シティに潜伏しているとみられる。
今後は残作業員で依頼に対応。
プロジェクトリーダー:A.Kの体調が悪化。彼が療養しながら依頼対応業務にあたれるよう、オフィス機能を有した隔離療養施設:サナトリウムの建設を進める。
プロジェクトリーダー:A.K、オフィスにて失神。直ちにサナトリウムに移送。
今後はバイタル・採血データ等注意深く監視しながらサナトリウム内で勤務させる。
ファンタズマによるCEBの業務停止を求める大規模デモが勃発。鎮静化にあたる。
依頼量増加のため補填作業員を召集。
作業員
N.I
……
この特異点は病んでいる。
愛に飢えた一人のしがない星の子が始めてしまった、
始まってしまったからには終わることも許されぬ、
世界中を巻き込みながら廻り続ける怨嗟の渦だ。