はじまりはとつぜんに
大きなものが ぼうきれで
大きなうつわを まぜたとき
あわがうまれて きらめいて
星くずになって またたいて
うちゅうにむかって おじぎした
「おはよう。」
けれどもすぐに 星の声は
くらいうちゅうの 大きなあなに
するりするりと きえてゆく
きらきらかがやく お星さま
なにやらさがして くるくるり
けれどもどうして お星さま
めあてのものが 見つからない
「さみしいな。」
ひとみうるませ お星さま
ひとりうちゅうで ないていた
ぽろぽろ ぽろぽろ
はらはら はらはら…
ないても ないても なみだは水に とけてゆくだけ…
『…お前は何を泣いている?』
『お前の泣き喚く様が見たくてわたしがこの水塊をせっせと混ぜているとでも?』
『さあ、奇蹟を起こして魅せろ。』